劇場版「魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語」完全生産限定版BDついに届きました!
というわけで、映画館で見た後にTwitterに書き散らしたこの映画の感想を再構成して書こうと思います
あと、テレビ版まどマギや総集編の感想、語りも交えて書こうかと
もちろん予約して当日に買ったのだが、例のごとく文章をまとめるのに時間が掛かり…こんな時節に
画像多め
●新編本編感想
まずは新編を見終わった僕の頭に最初に浮かんだ感想を原文ママに載せたいと思います
もう何を書いてもネタバレになりそうだから一言だけ言っておく
「まどまぎを見に行ったと思ったら、エヴァ旧劇を見ていた…
なにを言ってるかわからねーと思うが(ry」
完全にポルナレフ状態でしたね
とにかく凄まじい衝撃 エンドロール後しばらく呆然としてました
テレビ版が気に入った人は、とにかく先入観0で一回見てください
そしてもう一回見てください
テレビ版は初回が一番楽しめる作品だったが、新編は見るたびに楽しめる映画
賛否両論色々あるも、僕自身はこの出来に大満足だし、間違いなく傑作といっていい
以下ネタバレ全開の感想
全キャラが再活躍し、さらに続編としてふさわしい話じゃないといけないという
制限の元では完璧な設定だったと思う
妄想を描いたような五人の共闘 楽しそうな杏子とさやか かっこいいマミさん
…なぎさちゃんにはもうちょっと活躍して欲しかったかな
ほむらが円環の理に導かれて、まどかマギカという物語に引導を渡す、
ここまでは続編としては完璧で、とても綺麗な映画だった
しかし、ほむらが導かれて終わったら、綺麗なんだけど、やっぱり物足りなかったと思う
批判は少ないが、絶賛も少ない感じ
その結果がアレなわけだが…
でも確かににほむらはまどかを救うために魔法少女になったわけで
まどかの口から「皆と離れるのは辛すぎる」
なんて言葉を聞いてしまったら、今の状態をほむらが許すはずがない
結果、ほむらが新たに作った世界では、いないはずのさやかもまどかも復活し、
円環の理のシステムだけは残ってるからだれも魔女化もしない
テレビ版がハッピーに見えるバッドエンドだとしたら、新編はバッドに見えるハッピーエンド
ほむらとまどかが対立するってのは面白そうではあるし、続きは見たいけど、
虚淵はもうまどかは書かないって言ってるのがなぁ…
ただ、最後のQB、逆襲する気満々だよなぁ
しかしQBはブレなかった
最初の媚び媚びからの黒幕、からのボロ雑巾END…
QBに対する感想としては下の感じ
(^ω^)ちょwwwQBきめえええw
↓
(゚Д゚)やっぱりおまえかよおおおおおお!!!
↓
(´・ω・`)QBさんカワイソス…
あの執念深いQBが「人間の感情は利用するには危険すぎる」とか言い出してのはワロタ
声優は素晴らしかった やはり特にちわわの泣き演技
シャフト全開、というより犬カレー全開なのもよかった まさに映像サーカス
ほむマミのバトルは本当に最高 こんなにカッコいいマミさんが見られるとは思わなかった
ちなみにほむらの時止めの寸前、マミが黄色い糸を垂らしているのが一瞬映っている 芸が細かい
梶浦由記も相変わらず素晴らしい テレビ版から変わらないそつのない仕事ぶりで
文句のつけようがない
サントラのためにBDを買うという人も多いだろう
メインテーマは「dream world」かな? 半分くらいにこの曲のメロディが入っている
そしてこの曲をヴォーカルアレンジしたものが「まだダメよ」
個人的には「another episode」がお気に入り ホムリリー戦の劇伴「we're here for you」の原曲だが、ほむらのための曲というよりさやかのための曲といった感じがした 見た人はわかると思う
もちろんテレビ版の曲のアレンジもある
悪とか、敵とか、バッドエンドとか、そういうものを超越した、いやむしろテレビ版で宇宙規模にまで広がっていたものを、ほむら個人の話にまで収縮させたオチ
それを完璧に表現しきった「君の銀の庭」
梶浦由記のヴォーカル曲では「sprinter」がいちばん好きだが、いちばん天才的な曲は「君の銀の庭」だと思う
タイトルから音源から歌詞からメロディから…そしてそれを歌いきるkalafina
もちろん挿入歌の「まだダメよ」「misterioso」もスバラスィ
まぁそもそも梶浦由記はその作品の世界観を100%つかんだ上で、劇伴もヴォーカル曲もその作品のための音楽を作るひとだが…今回もタイアップの真を見せてもらった
叛逆の物語のさやかはかっこいい(断言)
恭介は無神経なんて冗談を言い、杏子と叶わなかった言葉を交わし、共闘し、
剣を指揮棒に見立て、使い魔を使役し、剣技ではほむらを圧倒 とても頼もしくて、もう、涙が出てくる
さやかェ…かわいそうな子、なんてもう言えない、もはやさやかさんである
テレビ版はストーリー主導の作り方だけど、新編はキャラ主導の作り方
本編及び二次創作によって広げられたキャラの関係性、活躍を描くためのシナリオ
だからツッコミどころ満載な展開、設定(心房の願望)になりがちなところをSF畑の虚淵がなんとか取り繕ったという感じだろうか
おまえら、なんでほむらちゃん病んでしまったんやーとか言ってるけど、
おまえらがほむらをストーカー、ヤンレズに仕立てた結果なんだからな?
責任とれよな?
二次創作によって刷り込まれたイメージを限界まで押し広げた作品
ほむらとまどか、さやかと杏子、さやかと仁美、中二病なマミさん…みんなの夢、いわば、
作り手による本気の二次創作
まぁ、その夢を実現させちゃったのが悪魔ほむらなんだけどね
最後に
ほむらがまどかに導かれてる時に隣のおっさんが号泣してたんだけど、終劇後にはこの世の終わりみたいな顔してたのが面白かった(僕自身は二週目 一週目の時は隣を見る余裕なんてなかったからね)
●新編完全生産限定版BDについて
例によって大量の修正が入っている
比較はできないが、ガンカタのシーンなんかは火力がだいぶ上がってる気がする
ジャケットのデザインもかなり豪華で、ケースを開いて、ディスクを全て外したときは感動もの
ボックスの内側にもデザインがあるし、愛が込んでる
ブックレットは60ページ越えとなかなかのボリューム
スタッフインタビューの他、OPの絵コンテ、各キャラのハイライト原画、魔女図鑑、版権絵、うめてんてー描き下ろし4コマ
オリジナルサウンドトラックCD(OPED挿入歌は未収録)が特典として入っている
文句なしの出来である 映画が気に入らなかった人も、BDを買う気にはなれない人も、サントラ目的で買っても後悔しない出来
オーディオコメンタリーは基本雑談だけど、悠木碧の杏子押しが相変わらずで笑った わりと裏話も
「Homra 1st take version」では、悪魔化以降のほむらの音声を取り替える前のversionが収録されている
1stの方は悪魔すぎるということで取り直されたらしい
確かにかなり病んでるというか、イッてる感じ というより、非常に「わかりやすい」演技なんだよな ちわわの本気が見られる(本編の泣き演技が十分本気だったが)
なかなか面白い特典だが、ディスクを取り替えないといけないので比較がしづらいのは×
特典映像にはノンクレジットOPEDがついていて、
というか劇場でも思ったんだけど、サビでまどか達が踊っていて中心でほむらが絶望してる映像がシュールすぎる…
踊りつながりでアレだが、今回の変身シーンは正直糞ダサいと思います 特にさやかと杏子
「劇場公開記念 二時間でわかる魔法少女まどか☆マギカ」は、以前テレ東でやってた特番
ネタバレ全開で総集編の総集編といった感じだが、うん、初見の人には普通に総集編見てほしいね
新編を見る前の振り返り用かな
キモータがいっぱい見れます
「コラボマナー告知」
物語シリーズとのコラボのマナー告知全種収録 シャフト繋がりというより中の人繋がり
セリフは西尾維新書き下ろし けっこう出来が良くて気に入ってる ひたぎverが酷すぎる(褒め言葉) あと、バックで流れてるコネクトのアレンジが中々いい
後はトレーラー及びCM集
どうでもいいけど、まどかマギカって本編映像の出来はいいのにトレーラーの作りは雑だよね
●テレビ版~「まどか☆マギカ」をつれづれに語る
まずは「魔法少女まどか✩マギカ」との出会い…まぁ特にないですね
普通に一話からリアルタイムで視聴
新房昭之×うめてんてー×梶浦由記×kalafina×俺得キャストのオリジナルアニメ、これを見ないわけがない(虚淵玄については、その名前、作風こそ知っていたものの作品は未プレイ)
あの展開からの完成版ED
もう鳥肌総立ち これはヤバいアニメが始まったと
それから順調にはまっていったわけですが、完璧にハマったのが八話
QB射殺からのインキュベーター、さやか魔女化と魔女の由来を呟きながら笑うキュゥべえ(BDでは消された幻のシーン)…エヴァ19話「男の闘い」並みの衝撃
そこからのハマりっぷりはすごかったですね
暇さえあれば考察スレに張り付き、最速組のネタバレを回避すべくネット断ちをし、リアルタイムで視聴…
当時高校受験真っ最中だったんですが、完全に悪影響出てましたね(受験は無事成功しました)
10話OP そりゃあ泣きますよ
そして震災による放送休止とか色々あるも、無事完走
最終回は賛否両論(新編ほどではなかったが)になるも、個人的には
リアルタイムでこの作品を見られて本当によかった
リアルタイム組には懐かしいネタ
まどかの考察はほんとに面白かった
当ったのは、3話でシャルロッテの増殖解除の弱点を即攻撃したほむらはループしてるとか、
5話で瞬間移動した時に時止め能力も発覚とか さやかの魔女、人魚についての考察とか
外れたのでも、時計の針の色とか、苗字も名前に見えるから鏡世界があるとかな
魔女の声逆再生するとひだまりの台詞になるってのもあったなぁ いやあ懐かしい
「魔法少女まどか☆マギカ」はとにかく、週間オリジナルTVアニメという形式を最大限活かしたアニメ
いや普通にシナリオも音楽も作画も出来はいいんだが、この作品は圧倒的なバランスと見せ方と戦略
シャフト演出といえど、実際心房は総監督で実際に映像を作ってるわけではなく、例えば物語シリーズセカンドシーズンでは板村智幸が作っていたが…これはやりすぎだったと思う その点まどかの宮本幸裕は演出のバランスが非常に上手かったと思う
上の考察もそうだが、二次創作もだね
放送時は杏子とさやかが好きだったんですが、二次創作からまどかが大好きなりました
ほむほむのストーカーとかあんさやとか…連続で見た人には、杏子とさやかが急に仲良くなりすぎたように見えたかもしれないし、本編だけではまどかの影がだいぶ薄い
リアルタイムで見てた人と後からまとめて見た人では熱量がだいぶ違うと思うし、リアルタイムで見た人しか、この作品の真髄は楽しめなかったのではないかと思う
ちなみに、個人的に「まどマギ」という略称はあまり好きではない
なんとなく違和感があるから
まどマギって略称は、放送終了後(震災による中断時)から広がった印象がある
放送当初は「まどか」「まどっち」とかで、それに慣れてたからな
…「ままま」なんてのもあったな…
その後BD全巻購入、ガイドブック購入などなど…(ゲームはノータッチ)
そして、劇場版ですよ
総集編「前編 始まりの物語/後編 永遠の物語」
うん…前半は正直微妙だったかな…ほんとにただのダイジェストで
まぁ、公開当日初回を見に行ったし、特典のうめてんてー描き下ろしまどっち色紙がもらえたから超満足だったんだけどね!
問題は後編ですよ
なぜか知らんがガチ泣きですよ
テレビ版見ても特にこなかったシーンでなぜかガチ泣きですよ
なんででしょうね いや映像も洗練されてて音声も取り直しされてて、新曲も入ってたりして…
単純に劇場の画面と音響でノンストップで見れたからですかね 後編はカットも少なかったし
あとは新編の予告の「志筑仁美のナイトメア」というセリフで劇場で吹いた記憶
少女たちに何が起きたのか
そして、新編ですよ
まぁその感想は上にある通りですが
もちろん公開初日初回を見に行き、特典の色紙もコンプ
さらに同年にエヴァQもやってて、どっちが勝つかも楽しみだったんですが…
初見は両方「なんやこの意味不明な映画は…旧劇かな?」
二周目も両方「二周目のが面白いな」
だったが3周目では
まどか「やべえ泣く」
エヴァ「やっぱり旧エヴァって神だわ」
という感想が浮かんだからまどかの勝利ですかね
総合的に言うなら
旧エヴァ>>テレビ版まどか>まどか新編>エヴァ新劇
まぁエヴァ新劇にはまだ、大本命「シン・エヴァンゲリオン」が残ってるがな!!
まどかの更なる続編は出るのか!?そしてシンエヴァは本当に公開するのか!?
楽しみに待ちたいと思います!!!
終劇
おわり